自動売買とは?その仕組みや学習法を徹底解説!

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自動売買(システムトレード)とは、トレードの売買をプログラムに任せて自動的に取引を行う手法 のことです。
FXや株式投資、仮想通貨などの金融市場でよく使われます。

本記事では、自動売買の基本からメリット・デメリット、また自身で自動売買プログラムを作製するための学習方法などを詳しく紹介しています。

自動売買に興味はあるけどあと一歩踏み込めない、という方は是非この記事を参考にしてみてください。


自動売買とは?

自動売買(システムトレード)とは、あらかじめプログラムしたトレードルールに従って自動的に売買取引を行う手法 のことです。

自動売買の基本的な仕組み

通常、次のような流れで動作します。

  1. 取引ルールを設定
    • 例:「移動平均線がゴールデンクロスしたら買い」
    • 例:「RSIが70以上なら売り、30以下なら買い」
  2. システムが市場の価格データを監視
    • FXや株式市場のチャートをリアルタイムで分析します。
  3. 条件を満たしたら、自動で売買を実行
    • 例えば「USD/JPYの価格が〇〇円を超えたら買う」など。
  4. 利益確定(利確)や損切りも自動で行う
    • 例:「利益が5%増えたら売る」
    • 例:「5%損失したら損切り」

自動売買のメリット・デメリット

自動売買には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
ここでは自動売買のメリット・デメリットを紹介します。

自動売買のメリット

1. 24時間取引できる

  • 人間が寝ている間も、システムは市場を監視して取引してくれる。
  • FXや仮想通貨のように24時間動いている市場に最適。

2. 感情に左右されない個人的にはこれが一番のメリットだと思います

  • 「もっと儲かるかも…」「損切りしたくない…」 などの心理的なストレスがない。
  • ルールに則り機械的に行うので、感情を介入せずに取引ができる。

3. 短時間で複数の取引ができる

  • 人間には難しい高速取引(HFT)も可能。
  • スキャルピング(短時間で何度も売買する手法)が可能。

4. 複雑な分析ができる

  • RSI、ボリンジャーバンド、移動平均線など、複数の指標を組み合わせた複雑な分析を必要とする取引も簡単に実装可能。

5. 過去のデータでテスト(バックテスト)ができる

  • システムを稼働する前に、過去のデータを使って 「もしこのルールで取引していたらどうなったか?」 を検証できる。

③ 自動売買のデメリット

1. 相場の急変には対応しにくい

  • 設定されたルール通りにしか動かないがゆえ、想定外の大暴落や急上昇には対応できない ことがある。
    (例)コロナショックやリーマンショックのような大暴落。

2. 完璧なシステムは存在しない

  • 「絶対に勝てる自動売買ツール」は存在しない
  • どんな手法でも 相場の状況によっては負けることがある

3. メンテナンスが必要

  • 市場の変化に合わせた調整が必要で、機能していたルールでも相場状況により通用しなくなる…
    定期的にバックテストを行い、設定を見直すことが重要!

自動売買をはじめるには?

自動売買の始め方として、大きく2つの方法が存在します。

  • 既存の自動売買プログラムを利用(有料 or 無料)する。
  • 自身で自動売買プログラムを作成(プログラミング)する。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

既存の自動売買プログラムを利用

自動売買のプログラムを提供しているサイトは複数存在しています。
以下、代表的なものをご紹介します。
ご自身の投資スタイルや目的に合わせて、適切なプログラムを選択してください。

MetaTraderマーケット
MetaTraderプラットフォーム向けの自動売買プログラム(エキスパートアドバイザー:EA)を提供しています。

TradingView
チャート分析プラットフォームで、ユーザーが作成した自動売買戦略やインジケーター(パインスクリプト)を共有しています。

既存の自動売買プログラムを利用するメリット

  • 既に存在するプログラムを利用するためレビューや評判を前もって確認できる。
  • 自身で作成する手間が省ける

既存の自動売買プログラムを利用するデメリット

  • 市場の動きに合わせた微調整が困難
  • 大抵はロジックがブラックボックスで自身でコントロールすることが難しい

自身で自動売買プログラムを作成

自身で自動売買プログラムを作製する場合、大きく2パターンに分かれると思います。

  • プログラミング経験者
  • プログラミング未経験者

ここではプログラミング未経験者を想定しています。

プログラミング

自動売買プログラムを作製するには、プログラミングを覚える必要があります。

自動売買プログラムを作製できるプログラミング言語は複数存在していますが、ここでは主にMQL4・C言語の学習方法に関して記載します。
理由としては、MQL4は世界中の多くのトレーダーが利用している取引プラットフォームであるMT4に直結してるからです。
直結というのは、MQL4で作った自動売買プログラムはそのままMT4で使用できるということです。
そしてMQL4言語の元になっているのがC言語になります。

またMQL言語で作成する自動売買プログラムは通称EA(エキスパートアドバイザー)と呼ばれているので、以降EAという言葉がでてきたら自動売買プログラムのことだと思ってください。

学習方法

学習方法として以下のようなものがあります。

  • 動画教材
  • 書籍
  • プログラミングスクール

それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

動画教材

動画教材はネット環境があればどこでも始められる手軽さがあります。
教材も無料(YouTubeなど)のもの有料(Udemyなど)のものが複数存在しています。

動画教材のメリット

  • 手軽に始められる
  • 教材が豊富で安価(YouTubeであれば無料)

動画教材のデメリット

  • 学習計画や進捗など自分で管理する必要があり継続が難しい。
  • 分からなくても質問ができない(コメントなどで質問できても回答に時間がかかる)

書籍

動画と同様、手軽に勉強できる教材としてはやはり書籍になるかと思います。

書籍のメリット

  • 手軽に始められる
  • 教材が豊富
  • 体系的に学習できる

書籍のデメリット

  • 学習計画や進捗など自分で管理する必要があり継続が難しい。
  • 分からなくても質問ができない


自動売買について詳しく解説している書籍はこちら

自動売買の入門ガイド!初心者へおすすめの書籍

自動売買の入門ガイド!初心者へおすすめの書籍

自動売買について詳しく解説するおすすめの書籍を紹介します。

プログラミングスクール

現在はプログラミングスクールが数多く存在しています。
メリット・デメリットを見ていきましょう。

プログラミングスクールのメリット

  • 学習計画や進捗などある程度管理されるため継続しやすい
  • 質問ができすぐに回答が得られる
  • 一緒に学習する仲間がいることで継続しやすい

プログラミングスクールのデメリット

  • 高額な費用が掛かる
  • MQL言語を専門に学習できるスクールが少ない

私個人的なおすすめ学習方法

私自身もはるか昔に本で少し勉強した程度で、ほぼプログラミング未経験の状態から始めました。
いろいろな書籍や教材などを見たり試したりしましたが、個人的には以下のリソースは激推しします。

Udemyは定期的にセールをしているので、こまめにチェックすることをお勧めします。

EA開発を学ぶ(Udemy)

MQL4でEAを作製していく内容ですが、文法からやさしく解説しています。
私のEA制作の原型となっている講座です。

講座名:「【MT4で勝てるEAの作り方】EA開発実践講座【mql4プログラミング】

C言語を学ぶ(Udemy)

MQL4はベースがC言語でできていることを知り、こちらの講座を受講しました。
C言語を学ぶことによって、確実にMQL4の理解も深まりました。

講座名:「【初心者歓迎!】ゼロからC言語を覚えてWinAPIで画像ビューワーを作成しよう

C言語を学ぶ(書籍)

MQLについての書籍より圧倒的にC言語の書籍の方が多く存在しています。
書名とは裏腹に、簡易な言葉づかいで初学者にもすんなりと入ってきます。

書名:「苦しんで覚えるC言語」

プログラミングの勉強として

私も昔、何度かプログラミングに挑戦したことがありますが、続いたことがありませんでした。

今思えば理由ははっきりとしています。

それは目的物(成果物)がないからです。何よりこれが大きい!

もっと言えば、目的が文法を覚えることになっていたことです。

そんな私ですが、EA作製を始めてほんとにプログラミングの面白さを感じています。
なぜなら自分が書いたプログラム通りに動作しているもの(成果物)を目の前で見ることができるからでした。

EA作製にあたり、プログラミングを楽しく学習ができるということがかなり大きなメリットだと思います。

まとめ

裁量取引でなかなか結果を出せない、またエントリー決済などの大きな心理的なストレスを感じる方は、ぜひ一度自動売買を試してみることをお勧めします。

さらには自身でEAを作れるようになると自分で考えたロジックをプログラムに落とし込み、実際に行うとどのような結果になるかテストをすることも可能です。
自動売買に対してお悩みの方はこの記事を参考に自動売買を始めてみてはいかがでしょうか。

※本記事で紹介したリソースに対する感想はすべて個人的なものであり、内容を保証するものではございません。

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